VOICE先生の声
中学校
廣川 崇弘 教諭
出身地:大阪府
採用年度:平成27年度
子どもの頃、最も印象に残っている「先生」との思い出を教えてください。
中学3年生の時の担任の先生が最も印象に残っています。学級活動の多くの部分を自分たちにまかせてくれた先生です。例えば、修学旅行でのクラス発表や合唱コンクール、体育祭など、いつも近くで見守っていてくれて、自分たちで考えるようにサポートしてくれました。安心感があるなかで自主的な活動をさせてもらったことがとても印象に残っています。
教師を目指した理由と、その中で京都市を目指した理由を教えてください。
自分の中学校生活が楽しかったということ、理科が好きだったことが、教師を目指した理由です。京都市で教員を目指したのは、京都教師塾の実習で、実際に京都市の先生方が「一人一人の子どもを徹底的に大切に」している姿を近くで見させていただき、憧れを抱いたからです。
教職のやりがいについて教えてください。
教職のやりがいは、子どもたちが大人になる手伝いができ、その成長を身近に感じられることです。中学校生活の3年間で子どもたちは大きく変わります。クラス・学年・学校の仲間の中で、3年間をかけて多くの失敗を重ねながら成功に変えていく姿に感動させられます。
授業では、理科を通して人とうまくつながる力を育てたいと思い日々奮闘しています。授業の40分は子どもたちに任せていますが、上手に関われなかったり、学習意欲がでなかったりするときもあります。そんなときに、クラスの仲間が声掛けを行ったり、意欲の低い子を巻き込んで学習に向かう姿が見られたときは、感動と感謝の気持ちでいっぱいになります。
仕事に対する意識やワークライフバランスなど、教師として働く中でご自身が大切にしていることを教えてください。
協働を大切にしたいと思っています。令和6年で教師になって10年目になります。その間、結婚をし、3人の子どもにも恵まれました。若手の時は無限の体力でガンガン仕事をする感じでしたが、今ではそうはいきません。その時に頼れるのは、やはり同僚の先生方だと思います。フットワークの軽い先生、経験豊富な先生、相談に乗ってくれる先生など、たくさんの仲間がいます。自分の得意なところは勝負させてもらい、苦手なところは助けてもらう。そんな風に支え合いながら働くことを目指しています。
現場で感じる京都市の学校教育の特徴、強みについて教えてください。
理科を通して人とうまくつながる力を育てたいと思い、日々奮闘していますが、そのための自己研鑽の場が多いことが京都市の強みです。若手・中堅が集まっての研修や、支部のセミナーなどがあり、インプット・アウトプットする場があることが自分の成長につながっています。
最後に、教師を目指すべきか悩んでる受験生や、どの自治体を受験するか悩んでいる受験生に一言!
世間では、教師が不足していることや、多忙さなどの課題が取り上げられていますが、現職の先生方の中では、今までの教育を変革していこうと奮闘している方も多くいます。これからの社会に合わせた教育に変えていこうとしていたり、働き方を変えて教師も幸せになれるような職場に変えていこうとしたりなどです。その変革の中で、子どもたちにとっても、教師にとってもよりよい未来を一緒に考えられるのが京都市だと思います。一緒に働ける日を楽しみにしています。