総合支援学校
三神 あかね 教諭
出身地:大阪府
採用年度:平成24年度
小学校の校長先生がいつも校長室を開放していて、休み時間のたびに校長室で昔の遊びを教えてもらったり、時には話を聞いてもらったりしていて、いつも校長室いっぱいに子どもたちが来ていました。白いひげを生やして本当にサンタさんのような校長先生で、外で遊ぶのが好きだった私も校長室によく遊びに行っていたことを覚えています。
大阪府、茨城県でそれぞれ学生時代を過ごした中で、異なる特別支援教育の在り方を見て特別支援教育について興味を持っていました。特別支援教育を意識して過ごす中で、「障害のある子たちの成長にかかわりたい」という思いが大きくなり、支援学校教員を目指しました。
大学時代に埼玉県や東京都の特別支援学校・支援学級で学生ボランティアを経験する中で、障害種別の環境に疑問を抱き、様々な自治体の取り組みを調べる中で、京都市の「総合制」を知り、魅力的に感じたため、京都市で特別支援学校教員になりたいと思いました。
子どもたちの成長に立ち会った瞬間に特にやりがいを感じます。重度重複障害の子どもたちを中心とした授業を担当していた際、視覚だけでなく、聴覚や嗅覚、触覚等五感を刺激して理解を深めることを意識して授業に取り組みました。
取組初めは反応までに時間がかかったり、意識を向けにくかったりしていましたが、1年間根気強く取り組み続けた結果、年度末には子どもの反応が大きく変わり、音をきいただけで先を予測して(期待して)笑顔になる等の変化を目の当たりにしました。その際、「大変だったけど取り組み続けてよかった」と感じました。
夫と分担し、夫婦2人ともが仕事に比重がかかりすぎないように気を付けています。1年ごとに所属や分掌が変わるので、その年のポジションや勤務地等を踏まえて年度初めに夫と大まかな家事育児分担を決めるようにしてバランスをとっています。家庭があっても、仕事をおろそかにしたくない気持ちが大きいため、効率の良い働き方を模索中です。
京都市は「総合制」で、多様な障害種の子どもたちが共に学ぶ環境が当たり前であるということが強みだと思います。多様な子どもたちが同じ教室にいると、お互いに良い刺激があり、言葉だけでない関係性を築いたり、人に寄り添ったりという経験ができることがとても魅力的です。
それぞれの自治体の特色をしっかり調べた上で、「働きたい」「自分の子どもを通わせたい」と思える自治体を受験してほしいと思います。もし、教師を目指すべきか悩んでいる方には、教師という道だけではなく、視野を広げていろんな経験をしてほしいと思っています。そのうえで、「京都市でぜひ働きたい!」という方と一緒に働ける日を楽しみに待っています。