高等学校
杉野 公亮 教諭
出身地:大阪府
採用年度:令和5年度
高校時代の社会科の先生の授業が面白く、個人的にもいろいろな話をしていただいたのを覚えています。その先生の授業で、日本の農家の現状についての話があったのですが、その話がきっかけとなり、農学に関心を持ち、大学では農学に関する分野を専攻することとなりました。
生徒に対し、将来の進路を考えるきっかけを与えられるという点に魅力を感じたことが、教員を目指した理由です。私は中学の技術の授業、高校の数学や公民の授業がきっかけで、農学と数学に興味を持ち、農業工学という数学や工学の知識を生かし、農学に関する研究を行う分野を大学で専攻することを決めました。
また、京都市を目指した理由は、京都市の居心地の良さです。大学時代に京都市に住んでいたのですが、都会と自然が程よく混在しているところに魅力を感じます。
私が感じる教師のやりがいとは、目の前で生徒の成長が見られるところだと思います。年度当初は数学を非常に苦手としていた生徒が、授業を受けるなかで、徐々に質問等をしてくるようになりました。そのような中、ふと生徒から「数学って、意外と楽しいかも」という言葉が出たときには、生徒の成長を感じることができたとともに、教師をやっていてよかったと感じました。
私は仕事を行うに当たっては、一つの仕事を行った後、一度立ち止まり振り返るということを行うようにしています。教科指導に関することとしては、授業を行った後、自分の授業での説明がどうであったか、生徒に伝わったのか、発問はよかったのか、より良い授業展開にできたのでは…といったことを立ち止まって検討することです。これにより、自分の仕事の質は高まっていくと考えています。
京都市の学校教育の目標として「一人一人の子どもを徹底的に大切にする」が掲げられていますが、このことが日々実践されていることを強く実感しています。担任の先生とは、授業での生徒の様子は細かに共有しています。また、各学校で非常に特色にある教育活動が展開されているのも京都市の特徴かつ強みであると思います。本校では、探究基礎の授業が各学年において行われています。
教職の魅力の一つとして、「自分の仕事に対する反応が目の前で見られる」ところにあると考えています。もちろん、反応は様々ですが、なかなかこのような魅力を持つ仕事はないと思います。
また、数ある自治体の中でも京都市は働きやすく、自己の成長にもつながる環境だと思います。新規採用教員が一同に会する研修が行われる等、手厚い研修体制が整っているほか、一人一人の子どもを徹底的に大切にするという教育方針のもと、特色ある学校が多くあり、教員として幅広い経験を積むことができます。