中学校
笠原 千怜 養護教諭
出身地:岡山県
採用年度:令和4年度
小学生の頃は、体調不良で保健室に行くことが多かったのですが、保健室の先生が「しんどくなったらいつでも来ていいからね」といつも優しく迎えてくれたことが印象に残っています。なぜか教室にいるのがしんどい時でも、保健室の先生はすごく寄り添ってくれて、先生と少し話すだけで不思議と元気になり、教室に戻ることができました。
養護教諭を目指した理由は小学校の頃に出会った養護教諭のように、子どもたちに安心感を与えることができる存在になりたいと思ったからです。他府県で養護教諭として働いていましたが、結婚を機に京都市に引っ越してきて、1年間講師として働きました。その中で、京都市の充実したサポート体制に魅力を感じたこと、また、生徒や先生との素敵な出会いに恵まれたことから、これからも京都市で働きたいと思ったため、京都市での採用を目指すようになりました。
養護教諭は校内に一人しかいないことが多く、急な事態にも臨機応変に対応しなければならないので責任感を感じることが多いです。しかし、全校生徒と関わることができ、SOSを抱えて保健室に来室する生徒の救いの第一歩になれることに非常にやりがいを感じています。「今日保健室の先生いてくれてよかった~」などの言葉を聞くと、生徒にとって少しでも頼ってもらえる存在になれていると思えて、嬉しくなります。
私が大切にしていることは、気持ちにゆとりを持つことです。忙しすぎたり、睡眠不足になると、気持ちに余裕がなくなってしまい、子どもとの関わりにも影響が出てしまいます。休日は少し仕事から離れて、映画をみたりカフェに行ったりして、心身ともに休養を取るようにしています。
京都市に来て感じたことは、生徒たちが京都市のことを誇りに思っているということです。京都市に来たばかりの時に京都市の良いところをたくさん聞かせてくれました。今勤務している学校も地域の人から愛されていると感じることが多くあり、地域に根付いた学校教育の賜物だと感じます。
また、養護教育研究会では、他校の先生方と興味のある分野について連携して研究を進めています。教職員用の研修動画も充実していて、様々な分野を学べる環境があることは京都市の強みだと思います。
職員も京都市内での異動の為、離任される先生から、「また違う学校で一緒になった時にはよろしく!」などと声をかけていただき、先生同士のつながりも強く、養護教諭のような1人職種にとっては、先生同士のつながりに助けられることも多いです。
教師は大変なこともありますが、子どもたちから、元気をもらえることが多く、他の職業では味わえない充実した日々を送ることができると思います。自治体ごとに魅力や強みは異なると思いますが、私は京都市で素敵な出会いをたくさんして、京都市で養護教諭を目指して本当によかったと思っています。皆さんと京都市の学校で一緒に働けることを楽しみにしています。